台湾でも人気の高い熊本県の人気キャラクター「くまモン」が、１０日、台北駐福岡経済文化弁事処を「サプライズ」で表敬訪問した。くまモンが弁事処のドアから入ると、知らされていなかった関係者からは驚きと大きな歓声が上がった。知っていたのは取り次ぎの職員のみで戎義俊処長にも「くまモン訪問」は知らされておらず、突然のサプライズに、戎処長は満面の笑みで歓迎の意を示した。戎総領事とくまモンは名刺を交換。くまモンのアシスタントの女性が「『営業部長代理』のくまモンです」と紹介すると、戎処長は「降格しましたか？頑張って、また『昇級』してください」とユーモアで返し、関係者らの笑いを誘った。訪問チームには、熊本県福岡事務所の岡村郷司所長と、西川明之所長代理も同行。岡村所長は「日頃の感謝のお礼に参りました」と挨拶した。
熊本県・熊本市は協同で、高雄市をはじめとする台湾自治体と友好関係を持ち、蒲島郁夫知事も頻繁に往来している。熊本では、アジア戦略の拠点に「台湾」を位置づけており、交流を強化することによって、観光や経済面での更なる交流を図りたい考えだ。一方、台北駐福岡経済文化弁事処も、福岡のみならず、九州・山口の受け皿として機能しており、九州と台湾の交流の中心としての役割に注力していく。
戎処長は、くまモンや訪問隊に、弁事処のスタッフを紹介。そして、「中旬に熊本の蒲島知事がチャイナエアラインが主催する『グルメ祭り』に参加するため、台湾を訪問される。チャイナエアラインや亜東関係協会の関係者と一席を設けることになると思う」と報告。「今日はわざわざ熊本からお越しいただき感謝している。今後も、熊本のPRに頑張っていただき、さらには、台湾と熊本との交流強化にも尽力して欲しい」とエールを送った。
