第34回 中華民国大学生訪日研修団歓迎会開催

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冒頭に挨拶する日航執行役員安藤勉氏

余興を講じる訪日大学生

歓迎のあいさつをする日本中華聯合総会・詹徳薫名誉会長

日本航空と日華青少年交流協会が主催、中国青年救国団が後援する訪日研修団の歓迎会が7月3日、東京・田町の「ホテルJALシティ田町」で開催された。当日は雨天にもかかわらず日航関係者、日台政府関係者、在日華僑ら100人以上が参加した。第34回を迎えた今年は、台湾各地の大学から日本語スピーチコンテストの優勝者など選りすぐりの大学生11人と引率教諭2人が参加した。

最初に日航執行役員の安藤勉氏は「次世代を担う若者が交流することは両国の関係を一層深める。JALグループは日台間の人的・物的交流に引き続き協力していきたい」と挨拶した。続いて台北駐日経済文化代表処の李世昌文化部長が沈斯淳駐日代表の代読という形で「皆さんは選ばれた優秀な生徒。両国の教育、文化、経済などを一緒に勉強し吸収してほしい。将来は国家の原動力として日台交流の懸け橋になってほしい」と述べた。その後、交流協会の小松総務部長から「2011年の大震災後、日本人の海外渡航者数は軒並み減少したが、台湾渡航者だけは増え、前年比20%増の129万人と過去最高を記録。交流協会台北事務所が行ったアンケート調査でも、最も好きな国として日本は41%でダントツの一位。ちなみに二位のアメリカは8%にしか過ぎなかった」と日台の友好関係が客観的数字にも表れていることを説明した。また、交流協会も青年交流に一番力を入れている事を強調した。

在日華僑を代表して日本中華聯合総会の詹徳薫名誉会長より挨拶があり、「台湾から学生が来日して一番喜ぶのは華僑、一食でもいいから食事をともにしたい」と訪日団を歓迎。その後、日航国際提携部、亀井繁幸部長による音頭で乾杯となった。

続いて、訪日団による3つの「余興」が行われた。台湾を代表する歌姫、テレサテンの曲に合わせてダンスをするなど数々のパフォーマンスを披露。場を和ませた。

今回の歓迎会は、主催者の日本航空から接待という形式で華橋側を7月6日に東京・大久保の台湾料理店「龍門館」に招いた。訪日団の学生は駐日代表処や日航本社を訪問。さらに、一般家庭でホームスティを体験するなど、中味の濃い一週間を過ごし7月9日に帰台。

「大学生訪問研修団」制度は、以前日台路線を専門に運航していた日本アジア航空(現在は親会社・日本航空に吸収合併、台湾路線も日本航空が引き継ぎ運航)が両国の若者をターゲットに交流目的に始めたもの。航空会社側が航空券、宿泊施設を提供し、日華青少年交流協会も費用を負担している。1979年の開始以来、今まで一度も中止されることなく行われており、これまでに台湾からの訪問学生は350人、日本からの訪問学生(1985年より開始)は250人に達している。