日本視察団、台湾技術の最先端・ITRI(工業技術研究院)を訪問

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参観する視察団
参観する視察団

 

日本で結成されたコンテンツビジネス視察団が、新竹市のITRI(工業技術研究院)を訪れ、台湾の最先端技術を体感した。視察団の代表として、福岡県商工部の吉田憲和・新事業展開支援室長が「これまで台湾からお招きしてきたが、今回は我々の方から出向く形となった。デジタルコンテンツ分野で台湾企業との交流を図りたい。台湾産業全体の現状の把握と、幅の広い産業との連携、ビジネスのきっかけを作っていきたい」と挨拶した。

工業技術研究院の張滋煒・資深専案経理は訪問を受け、「お越しいただき感謝している。我々は設立以降、情報通信分野、次世代通信にも重点を置いている。電子光電分野では、独創的技術を確立し、最先端テクノロジーと科学技術を統合。機械システムでは、医療と連携し、予防診断、ファインテクノロジーにも力を注いでいる」と方針を説明した。

台湾の高度な技術
台湾の高度な技術

工業技術研究院は地域産業発展にも力を入れるため、台湾各地に工場を建設。従業員数は6000人以上で、職員にもボランティア活動を勧めていると言う。張滋煒・資深専案経理は「発明の面でも様々な賞を受賞した。地球に優しい環境を考え、太陽光を利用した設備や二酸化炭素排出システムの開発も進んでいる」と現状を述べた。研究院内には海外からの訪問客用に数多くのディスプレイを展示。一つのスピーカーで多方向から音が聞こえる超音波を使ったシステムや、WIFIがなくてもインターネットができる仕組みなど、日本でもなかなか見ることのできない先端技術を体験。日本のみならず欧米諸国からも視察団が数多く訪れていると言う。

ITRI
ITRI

訪れた視察団は、工業技術研究院で開発された光や音を使ったシステムや、新しいスマートフォンのアプリなどに、実際に手を触れながら体感。昼食のため従業員で溢れる食堂を目にして、台湾国内外から優秀な人材が集まる院の規模の大きさも実感した様子だった。

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