平均年齢70歳以上のチアリーディング!!~台湾ドキュメンタリー映画「青春ララ隊」上演会開催~

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台湾ドキュメンタリー映画「青春ララ隊」(写真提供:台北文化センター)
台湾ドキュメンタリー映画「青春ララ隊」(写真提供:台北文化センター)

2011年に台湾で公開され、日本でも同年の山形国際ドキュメンタリー映画祭や2013年の江ノ島アジア映画祭などで上演された台湾ドキュメンタリー映画「青春ララ隊」の上映会が3月28日、東京・内幸町のイイノホールにて開催された。上演後にはこの日のために来日した楊力州(ヤン・リージョウ)監督が登壇し、同映画の裏エピソードなどを披露した。

楊力州監督(右)は上演後、撮影裏話などを披露
楊力州監督(右)は上演後、撮影裏話などを披露

同映画は、台湾の高雄に実在する平均年齢70歳以上のメンバーからなるララ隊(=チアリーディングチーム)を追ったドキュメンタリー。様々な障害がありながらも明るさを失わず、老いや病気に屈することなく練習に励み、高雄市長青苑チアリーダー大会や高雄市で2009年に開催されたワールド・ゲームズの晴れ舞台で披露するまでの姿が描かれている。このほどの上演では、ララ隊が踊りを披露し終わるシーンで会場からも拍手がおこるなど、まるでララ隊が目の前にいるかのような活気ある会となった。

楊監督は同映画について「最初は1つのストーリーとして客観的に撮影していたが、しだいに他人事ではなく、自分たちのストーリーを撮っているのだと感じた。人はいずれ皆年を取るが、年をとる過程をどのように過ごすのか、自分自身で選ぶ権利があるのだ。この映画のララ隊のように、皆さんにももっと楽しく生きていって欲しい」と語った。

台湾ドキュメンタリー発展協会の理事長も務める楊監督
台湾ドキュメンタリー発展協会の理事長も務める楊監督

来場していた台北文化センターの朱文清センター長は、日台両国は共に高齢化社会の問題を抱えているとし、「同映画を通じて台湾の高齢者の活き活きとした姿を紹介し、日本の皆様の参考になれば」と述べたほか、「是非日本の老人ホームでも上映して欲しい」と希望を述べた。

台北文化センターの朱文清センター長(中央)夫妻と楊監督(右)
台北文化センターの朱文清センター長(中央)夫妻と楊監督(右)

同上演会は台湾文化部(台北文化センター)と読売・日本テレビ文化センター(よみうりカルチャー)が共催する「台湾文化光点計画」の第一弾として行われたもの。同計画は昨年からスタートしており、好評を得たことから今年も継続することとなった。今後は4月に後藤ウィニー先生の「台湾料理教室」、5月に陳麗惠先生の「現地で役立つ台湾語」講座が開講されるが、いずれも既に満員であるという。

 

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