台湾大の教授、日本の反原発関連の情報をまとめた新刊書を発表

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 台湾大学の高成炎教授は20日、新刊書『假如日本311発生在台湾:福島核災啓示録』(東日本大震災が台湾で起きたら~福島原発事故の黙示録)を発表した。この本は、高教授が震災後の日本を訪問した際に感じたものや、反原発関連の情報をまとめたもので、本の発売によって生じる全ての収入が民間団体「台湾環境保護連盟」に寄付されるとのこと。
 
 高教授は、テレビでチェルノブイリ事故(1986年)を見たのがきっかけで原発反対運動に携わるようになり、昨年の夏は東京で開かれた「ノーニュークス・アジア・フォーラム(NNAF)」に参加したほか、福島の被災地にも足をのばした。原発の閉鎖を進めている日本の現状を目の当たりにした高氏は、「日本は原発のない時代に入ろうとしている」とし、「台湾もクリーンエネルギー開発に本腰を入れれば、2015年の脱原発実現は夢ではない」との考えを示した。