台湾のスラッガー・張泰山選手、徳島で奮闘の日々

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日本の独立リーグ・徳島インディゴソックスに移籍した張泰山選手
日本の独立リーグ・徳島インディゴソックスに移籍した張泰山選手

台湾で本塁打王を獲得するなど、華々しい成績を残し、今年、日本の独立リーグ・徳島インディゴソックスに移籍した張泰山選手が、四国アイランドリーグで奮闘の日々を送っている。

台湾・統一ライオンズ時代に監督を務め3年間同じユニフォームを来た中島輝士氏が、徳島の監督とあって心の知れた関係で、張選手は「日本人は優しく、野球以外の部分でも、リラックスした毎日を送れている」と話す。オープン戦が開幕し、20日の高知ファイティングドッグスとの対戦では、2三振という成績に終わった。張選手は「試合のために早朝5時に起き、6時過ぎに出発する生活はなかなか厳しかった。相手の投手は140キロ以上投げる本格派だった」と振り返る。中島輝士監督は「泰山、だいぶ動いてきた。開幕までの期間で、追い込んでいく」と語る。

中島輝士監督(右)と/(提供)
中島輝士監督(右)と/(提供)

台東県出身の張選手は、台湾プロ野球リーグ・味全ドラゴンズから、興農ブルズを経て、2011年に統一ライオンズに入団した。台湾球界では初めとなる通算2000安打を達成するなど台湾野球界を代表する右のスラッガーだ。昨年オフに統一から戦力外を言い渡されたが、通算本塁打が289本など、本人にとっても心残りがあるとし、日本球界へのチャレンジを明言。台湾時代の恩師である中島輝士氏が指揮を執る徳島への入団を果たした。39歳の張選手だが、海陽町でのキャンプや練習試合では、長打力をアピールしてきた。張氏の入団は、日台で注目を集め、元日本ハムの西崎幸広氏がキャンプ視察に訪れるなど活況となった。

チームメイトとの暮らし
チームメイトとの暮らし

気さくな性格の張選手は入団後、チームメイトに溶け込み、共に必勝祈願を行うなど、野球界での「日台友好を示してきた。また、台湾から家族を呼び寄せ、四国の海岸景色を楽しんだ。

チームメイトたちと
必勝祈願

 

中華職棒スタッフが訪問
中華職棒スタッフが訪問

中島監督は「台湾と日本の架け橋になるだろうし、今後の台湾野球界発展のためにもなる」と期待を寄せている。また、統一ライオンズで共にプレーをした高志綱選手は「一緒に戦えないのは寂しいが、日本での活躍を期待している」とコメント。

かつてホークスに在籍し、指導者を務める陳文賓氏は「張泰山選手は、強力なパワーの持ち主。日本野球特集の『変化球攻め』に対応できれば、結果を残すのではないか」と期待感を示している。張泰山選手は「日本人野球ファンのみならず、台湾からも野球ファンの皆さんには、四国に足を運んで観戦に来て欲しい」と話している。

 

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