台湾や日本等の脚本家らが集う国際会議「アジア・ドラマ・カンファレンス」が7月10日から福岡市で開催される。それに先立ち、6月13日、記者発表が福岡市で開かれた。
アジア各国で活躍する映画、テレビの脚本家、プロデューサーが一同に集い、ドラマ作品の発表や意見交換の場を提供しようと、2006年から開催されており、今年で7回目となる。放送文化の交流を通じて、相互理解を図るのが狙い。参加者は8カ国から約100名の関係者。
実行委員会の石原進会長は「各国、映画、ドラマのコンテンツに力を入れている。プロデューサーや脚本家が交流する会議を、アジアに近い九州福岡で開催するのは、経済的効果のみならず、観光、学術の面でも大きな意義がある」と挨拶。台湾からは「痞子英雄」の作家クォンミンフイ氏と、「華麗な挑戦」の制作者チシリン氏が出席する予定。
運営に携わるムンサンウン氏は「1回目は韓国、2回目は上海、3回目は長崎で行った。参加者、制作者と共同製作について話が進み、今回は強い意志によって福岡での開催が実現した」と経緯を説明。全日本テレビ番組製作社連盟金澤宏次副理事長は「地元福岡での様々な人脈、協力体制があって実現した」と福岡開催への期待感を示した。7月の開催期間中、出席者は迎賓祭、本会議のほか、九州各地のドラマロケ候補地を視察する。石原会長は「実行委員会、九州各県の行政機関、経済団体、民間機関など『オール九州』という体制でカンファレンスを成功させるための準備を進めている」と抱負を述べた。
