周東寛医師の特別寄稿

0
南越谷健身醫院院長周東寬

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染防止に向けてこのほど、埼玉県越谷市の医療法人「健身会 南越谷健身会クリニック」の周東寛医師(院長)より臺灣新聞社に特別に手記をいただきました。
日本国政府は4月7日に主要七都府県に「緊急事態宣言」を発出し、同16日にはその規模を全国に拡大しました。当面は5月6日までの期日限定としていますが、状況次第では継続する可能性があります。
皆さまにおかれましては、是非この手記を参考にしていただきまして、感染防止の一助としてご一読下さい。

株式会社 臺灣新聞社 一同

【今回のこの新型コロナウィルスの性質は、以下のように思います】

新型コロナウイルス(COVID-19)は弱いウィルスでありながら、いざになると人の弱みを付け込んで、酷い病気になってしまいます。ウイルスは絶対に気管、気管支や肺に吸い込まないようにしなければいけません。このため、マスクすること、手を洗うこと、良くうがいすること、良く小分けしてお水を飲むことが肝要となります。また、汚い手で顔を触ってはいけません。

他方、この予防を怠り、万が一口の中で繁殖すると、気管気管支や肺に入りやすくなり、重症化します。このため、マスクはウィルスが勢い良く気管気管支や肺に入らないことを予防するために必須です。しかも効果があります。どんな時でも装着して下さい。さらに、手を洗い、手で触ったウィルスを人に移さないこと、自分の顔触らないこと。これを実行しなければ、口に入れるチャンスが増えてしまうことになります。

うがいと水を飲む事は、一旦口に入ってしまったウィルスを減らすために効果があります。口の中でウィルスが繁殖すると、これが気管気管支や肺に入ってしまう確率が高くなるからです。一旦気管気管支や肺に入ってしまうと、肺の中での免疫力が弱ければウィルスが強くなっていきます。特にタバコを吸う方においては、肺内免疫力が低いため、その現象がさらに強くなります。

また、気管気管支や肺に入ってしまうといわゆる風邪症状を呈して、発病することになります。重症度は肺内免疫力の強さに関わっており、それ次第となります。軽い風邪症状から、息切れ症状、そして酸素を吸入する状態までが中等症、さらに気管挿管までとなれば重症となります。

感染後は3日目位から症状が出現し、1日ごとに進行します。息苦しくなった時は、すでに気管支にたくさんの粘っこい粘液が出現していることが、解剖によって分かったことが報告されています。そして、肺胞に達すると、肺での炎症の強さによって肺が繊維化になり酸素交換が悪くなるため、また、ウィルスがそこから血管へ体内に侵入して、心筋炎を起こすのです。このため、絶対に感染しないことが第一条件であり、さらに気管気管支や肺に入らない予防を徹底してください。

【日頃の生活は免疫力を高める工夫が必要となります】

しっかりした栄養素を考えた食事をとり、人に不必要な接触をしないこと、自宅での生活を中心に過ごし、この間は室内での運動を増やして下さい。

ウィルスは体内に入っても体内の免疫力によって死滅しますから、発症しないように常に心掛けた生活をし、二週間経過すれば安心できます。

【新型コロナウィルス感染症の予防に効果がありそうです】

過去に、B C G接種や毎年度のインフルエンザ接種、また、高齢者に勧められている肺炎球菌の予防接種は効果があると思われます。

調査によると、繰り上げてのBCG予防接種した日本、台湾、韓国などのコロナウィルス感染率は低く抑えられています。そうではなかったアメリカやイタリアの感染率及び死亡率は高い結果が示されています。日本で私が知る、ある家族の奥さんが具合が悪くなってから二週間経過して、保健所の検査によりコロナウィルスの感染が発覚しました。しかし、その間にご主人さんは感染を受けませんでした。ご主人は具合悪かった奥さんをずっと車で送り迎え、看病もしたのにも関わらず、です。車の中で家の中で、継続して密閉、密集、密接したはずでした。感染しなかった理由は予防接種を受けていたからでした。予防接種の効果は、接種した後に体内で抗体ができるため、その刺激により免疫力が増すためでした。

このほか、潜伏期間は二週間とされていますが、実際は24日間とも聞いています。また、この自然界から消し去ることの1番の方法はやはり誰1人として感染しないことである、と言えます。また自然界において、乾燥した酸素がある空気中であれば数時間で死滅します。しかし、くしゃみなど、液体中に存在している場合はさらに長く、1日間以上。その後液体が乾燥して死滅していきます。しかし誰かの体に入っていると、二週間以上も生き続けます。その人の免疫力次第で治癒しますが、人から人へ感染して行けばいつまでもウィルスを増やしていき、拡散してしまうのです。

したがって「ウィルスの感染を防ぐ運動」「伝播しない運動」を行えばウィルスを全滅させることができます。

1、感染者を隔離して接触しないことです。

2、感染された患者さんは、重症者は入院して徹底的に治療してもらい、軽症者は免疫力を高める治療を行い、2週間経てば免疫力によってウィルスに打ち勝つことができる。「隔離した状態で免疫力を高める生活して二週間」二次感染を受けないこと!

3、「2週間以上の隔離」の運動をすれば、ウィルスは自ずと急速に減少して、ウィルスが滅びていく。

新しい感染源を作らないこと、新しい感染者を作らないこと!これが絶対的条件である。

台湾は2月の初めに「2週間隔離の運動」外出しない運動を行い。学校休校も実施して、感染者を増やさないことに成功している。これからも注意喚起を続けている。日本もしっかりと同じことを実行して感染者を増やさないことを可能にすること、これが新型コロナウィルス肺炎をなくすー番良い方法である。

患者増やさないことの運動が成功することを心から祈っております。  

医師:周東 寛