中華民国建国101年の懇親会が開催

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 中華民国建国101年を記念した懇親会が11月16日、都内ホテルで開催された。日本と台湾の文化経済交流を深めようと日本中華聯合総会などが主催した。

台湾貿易センター東京事務所/陳英顕所長
台湾貿易センター東京事務所/陳英顕所長

「台日産業連携の現状とビジネスアライアンスの展望」と題した第1部では講演会が開かれた。台湾貿易センター東京事務所の陳英顕所長の講演は、「台湾は小さい国だが経済は発展し、貿易分野も繁栄している。資金力があるため、国内、海外での投資が可能だ」と解説した。また、台湾経済の現状や台湾企業の成長と躍進、中国マーケットとの関連、そして日台の連携をメインテーマに「台湾は、ここ二十数年、電子分野だけではなく様々な生産分野で利益を出している会社が多い。これまで日本は大企業が多く、台湾には中小企業が多かったため 釣り合いが取れなかったが、台湾企業が成長してきたことにより日本企業とのアライアンスが組みやすい状態になった。日本企業と台湾企業は補完的な存在で、双方の協力は更に拡大するだろう」と日台経済活動の現状についても述べた。
台北駐日経済文化代表処/張燈城領事部部長
台北駐日経済文化代表処/張燈城領事部部長

 続いて台北駐日経済文化代表処の張燈城領事部部長の講演では台湾の短期・長期の入国ビザについてレクチャー。「台湾への入国は以前に比べ便利になった。手続きで困ったことがあれば代表処に相談して欲しい」と呼びかけた。
懇親会には約250名が出席
懇親会には約250名が出席

台北駐日経済文化代表処/沈斯淳代表
台北駐日経済文化代表処/沈斯淳代表

 第2部は約250人を集め懇親会が開かれた。台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表は「昨年11月の航空自由化協定によりオープンスカイが実現し、今春から新たに静岡、鹿児島、富山、函館、旭川、釧路、新潟等の各都市と台湾を結ぶ航空路線が開設されました。今年1月から9月までの台日間の旅行者数は約223万人に達しました」と人的往来の増加などの近況を報告した。そして「台湾政府は日本との関係を極めて重視、更なる友好的で緊密な関係を持続していきたい」と挨拶した。
中津川博郷議員
中津川博郷議員

 日本側からは中津川博郷衆議院議員が「日本と台湾はいい関係になったがまだ台湾の皆さんに答えられていないことを申し訳なく思っている」と挨拶した。また、懇親会には大江康弘参議院議員らも参加。日本中華聯合総会の毛友次会長の乾杯発声で日台間のさらなる友好を誓い、懇親会実行委員会の施梨鵬総幹事長の挨拶で幕を閉じた。