チャイナエアライン(本社:桃園縣)では3月25日より静岡空港と桃園国際空港(台北)を結ぶ定期路線を週3往復で就航すると発表した。そして、1月6日同社の董国樑名古屋支店長が、静岡県の川勝平太知事を県庁に訪ね、静岡・台北線就航の報告をした。
台北線は静岡空港開港以来初めての国際路線。国内路線が次々と撤退するなか、久しぶりの明るい話題となった。
今回の就航決定には、日本と台湾が昨年11月に合意した航空自由化(オープンスカイ)によって、航空会社が路線や便数を自由に決められるようになったことによる。
運航日は毎週火、木、日曜の3日で、台北発3時20分、静岡着午後7時の便と静岡発午後8時、台北着午後10時の便を予定(いずれも現地時間)。静岡からは仕事終わりで出発できる時間になっている。ビジネス8席、エコノミー150席のボーイング737-800機を使用。
蕫支店長は「静岡は潜在能力が高い県。搭乗率80%を達成したい」と発言。また「将来はデイリー(毎日1往復)の可能性もある」と述べ、続けて「就航当初は宣伝が大事なので、県の協力をお願いします」と求めた。
川勝知事は「最大のお年玉をもらった。デイリーの実現のため、チャイナエアラインさんと協力して路線を育てたい」と応えた。
これまで、静岡・台湾間は台北、台中、高雄との間でチャーター便計189便が運航。このうち155便がチャイナエアラインによるもの。平均搭乗率は79,7%と高く、特に富士山やちびまる子ちゃんなどの観光資源は、台湾旅行客に人気が高い。
チャイナエアラインでは、静岡空港と同時に、富山、鹿児島でも台北との新規路線を就航させる。