(東京訊)2026年2月19日、東京都丸の内と大手町の結節点に位置する新施設丸の内テラスにおいて、日本薬科大学 大学院博士号の取得を目指し研究活動を行う榎本有里さんが講演を行いました。
本講演では、「低酸素環境における鍼灸の応用探究」という斬新なテーマを掲げ、低酸素応答の生理学的メカニズムと鍼灸治療の可能性について、基礎医学と臨床の双方の視点から考察が示されました。
講演ではまず、血中酸素飽和度(SpO₂)の臨床的意義が整理されました。一般に96~99%が基準とされ、94%未満は注意が必要とされますがCOVID-19で注目された「サイレントハイポキシア」では、SpO₂が低下しても呼吸困難感の自覚症状がない例があり、一方で高地居住者や持久系アスリートは、やや低いSpO₂でも高い身体機能を維持し、同じ数値でも生体反応が異なる点が重要です。
榎本氏はSpO₂を単なる数値ではなく「生理学的スイッチ」として捉える新しい概念を提案しています。SpO₂がある臨界範囲に達すると、体は呼吸数や心拍数を増やし、自律神経や血流分配を調整するなどの補償反応を開始し、この「SpO₂-CRスイッチ」の発動点は個人ごとに異なり、年齢や体力、遺伝的背景、トレーニング歴などによって影響を受けます。
例えば高地順応や間欠的低酸素トレーニングでは、低酸素に対する耐性が向上します。又、呼吸法や運動習慣などの非薬理学的介入も生理的応答の調整に寄与する可能性があります。つまりSpO₂耐性は固定的なものではなく、動的かつ訓練可能な特性であると考えられます。この視点は、アスリートのパフォーマンス管理だけでなく、高山医療や慢性疾患のリスク評価、または精密医療にも新たな示唆を与えるものです。
榎本氏は過去10年間に報告された隠れ低酸素症、高地適応、COVID-19低酸素に関する臨床報告を概観し、低酸素応答の個体差を整理。その上で鍼治療がこの応答調節に関与し得る可能性について理論的枠組みを提示しました。足三里ツボは自律神経活動を介して生体の基礎トーンを調整し、低酸素補償反応の発動閾値に影響を及ぼす可能性があり、また百会ツボは中枢神経系への作用を通じて呼吸調節中枢の感受性を修飾し、高山病に伴う症状出現閾値に関与しえる、肺兪ツボは呼吸機能調整を通じて、酸素利用効率に関与する反応曲線の傾きを変化させる可能性が考えられます。
都市の中心という象徴的空間で行われた本講演は現代生理学と東洋医学を架橋する新たな学術的挑戦として多くの参加者に強い印象を残しました。
華僑女性研究者林月理探討低氧差氧差異 開啓鍼灸醫學新篇章
(東京訊)2026年2月19日於東京都丸之内與大手町交會核心地帶的新設施「丸之内Terrace」舉行了一場專題講座。由現正於日本藥科大學研究所攻讀博士學位的林月理女士,以「低氧環境中鍼灸應用之探究」為題發表演講。講座從基礎醫學與臨床醫學雙重視角出發,深入探討低氧反應的生理機制以及鍼灸治療在其中可能扮演的角色。
例如,在高地適應或間歇性低氧訓練中,個體對低氧的耐受度可逐漸提升;此外,呼吸訓練與規律運動等非藥物介入方式,也可能調整生理反應模式。因此,SpO₂耐受性並非固定不變,而是一種動態且具有可訓練性的特質。此觀點不僅有助於運動員的表現管理,也為高山醫學、慢性疾病風險評估及精準醫療提供新的思考方向,同時強調個體化評估在臨床決策中的重要性。
林月理女士進一步回顧近十年來有關沉默性低氧、高地適應以及COVID-19關連低氧狀態的文献臨床報告,系統性整理低氧反應中的個體差異,並提出鍼治療可參與低氧反應調節的理論架構。她指出,「足三里穴」有可能帶動自律神經調節,影響機體基礎張力,進而修飾低氧補償反應的啓動閾值「百會穴」可作用於中樞神經系統,影響呼吸調節中樞的敏感度,進而調整高山病相關症狀的出現閾值。「肺兪穴」則可能透過呼吸功能調整,影響氧氣利用效率與反應曲線的斜率。
在都市核心象徵性之場域所舉行的本次講座,充分展現了現代生理學與東洋醫學相互對話與整合的嶄新學術嘗試。為與會者留下深刻印象,也為未來跨領域研究開啟更為廣闊而深遠的發展空間,以及未來醫療模式的創新與人類健康福祉帶來更具實質意義的貢獻。