5月13日帝国ホテルで、台湾番薯救扁聯盟の総会が開催された。この団体は、元台湾総統で現在台北監獄受刑者の陳水扁氏の救助を目的として結成された。発起人は千葉県四街道市にある総合病院、大日病院の理事長で医学博士の高本謹有氏。
陳水扁氏は民進党出身の政治家。直接選挙で選ばれた2人目の中華民国総統で、民進党から初めて選出された総統でもある。総統を2期8年務めたが、2008年の総統退任後、総統府機密費流用のスキャンダルが陳氏を襲う。2011年8月26日、台北高等法院で差戻審判決があり、機密費流用事件について逆転無罪判決を下した。しかし、機密費に関する文書偽造罪で懲役1年8ヶ月、マネーロンダリングについては懲役2年となり、総合すると、陳は懲役2年8ヶ月および300万元の罰金となった。現在は台北監獄に収監中で、体調不良も伝えられている。
当日は、日本台湾医師連合会長、中山博雄氏はじめ日台交流會会長、渡邊隆など在日台湾人や台湾と深い関係のある日本人など、合わせて30人以上が出席。また、台湾のケーブルテレビ局、台湾番薯電視台の執行董事、王亞倫氏がスタッフと共に来日し今回の総会を取材した。
会員は皆同様に、陳氏の早期釈放を願っていた。