王金平立法院長、「義援金の有効活用に感謝」

0

日華懇歓迎会会場の様子
挨拶する平沼赳夫議員

―日華懇主催歓迎会開催―

 王金平立法院長(国会議長)を代表とする台湾の与野党の立法委員(国会議員)、慈善団体、旅行関係者など29人の訪日団の歓迎会が7月5日、都内のホテルで開催された。会は日華懇※主催で、衆参議員60人を含む100人が出席した。 
訪日団一行は7月1日に来日、宮城県、福島県の被災地を視察、7月7日に帰台した。昨年4月にも王立法院長をはじめ、約80人の台湾の国会議員が訪日して被災地を視察している。
 最初に日華懇の平沼会長は「宮城県をはじめとする被災地を訪問して頂いたこと、また東北地方の観光復興の面でもご配慮頂いたことにお礼を申し上げたい」と挨拶。また、7月4日に発生した尖閣諸島内での巡視船同士の接触事故に言及。「領土問題については平和的に話し合っていくことを希望する」とした。
続いて、王立法院長が訪日した4つの政党を代表して挨拶。「今回の訪日目的は台湾からの義援金がどのように運用されているかこの目で見てみたかった。」「被災地の復興に有効的に運用されていると感じ、台湾に帰ったら国民に報告したい」とした。今年1月から6月の台湾から日本への観光客は前年比55%増と順調に推移している事を説明した。すでに大震災前の状態に回復している一方で、北東北3県(青森、秋田、岩手)への観光客数はまだ回復していない。今回、旅行関係者を引率していることもあり、北東北3県の観光客増加に取り組んでいきたいと話した。最後に「台日間のFTA(自由貿易協定)とEPA(経済連携協定)が一日も早く締結できるようご協力頂きたい」と要望した。また、5月に着任した台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表をよろしくとも。
 最後に衛藤征士郎衆議院副議長が「王立法院長以下11人の議員の方々、同行の旅行関係者の皆さんに心から敬意を示し、感謝いたします」と締めくくった。
その後、山東昭子参議院議員の「日本と台湾は夫婦のような関係」と乾杯の挨拶。今回は女性議員の出席も多く、終始華やかな雰囲気の中二時間後に幕を閉じた。
※日華懇…台湾との関係強化を目的とした超党派の議員連盟、日華議員懇談会。