王金平立法院長率いる訪日団29人は、7月1日に来日して宮城県と福島県の被災地を視察した。その後、5日に尾辻秀久参議院副議長を、6日には衛藤征士郎衆議院副議長公邸を訪問した。衛藤副議長は就任後、2回台湾に渡航している。また46年前、早稲田大学在学中に使節団として台湾に長期間滞在し、台湾の全ての大学を訪問したことがあるなど台湾派議員として知られている。
訪日団を迎えた衛藤副議長は「被災地を廻り、応援のエールを送って下さったこと、旅行関係者の方々も同行頂き、東北の観光PRに取り組んで下さることに感謝します」と挨拶。続いて、未だに福島、茨城、栃木、群馬、千葉5県の農産物が台湾に輸入禁止措置が続いていることに言及。「措置を解いて頂きたくおねがいしたい」と要望した。最後に、「馬英九総統をはじめ、貴国には大変感謝をしております」と重ねて感謝の意を表した。
それに対し王立法院長は、「農産物の件は帰国後、解禁に向けて努力したい」とした。また、昨年の大震災発生直後に来日し、「日本がんばれ」と色紙に書き、少しでも被災者を励ませたら、思いを話した。また、衛藤副議長が現役副議長として3回目の台湾訪問に期待し、いつでも大歓迎ですと話した。さらに「前夜の日華懇主催歓迎会でもお話したように台日間のEPAとFTAの実現に衛藤副議長のお力をお借りしたい」と懇願した。
その後、全員で記念写真後、約1時間の訪問は終った。