昭和7年(1932年)から21年(1946年)まで34名の台湾人留学生が鹿児島県鹿屋市で学んでいた。この友愛の碑はその留学生達と鹿屋を繋ぐ証しである。鹿児島県立鹿屋農業高校の校門を入ってすぐ左手の目立つところにこの石碑はある。
同校は明治28年(1895年)に設立され、歴代の鹿屋市の市長を輩出している地元の名門校。同校の馬場教頭に話を伺うと、台湾同窓生との友愛の絆は強く、同校の各周年行事への出席や在学生の台湾への修学旅行に尽力するなど今でも母校へ協力を続けているという。また3年ほど前には、留学生だった父の母校を訪ねて台湾人の名士が訪れたとも。現在同校同窓会でも台湾への旅行計画があるそうだ。
台湾産の原石で形づくられた友愛の碑、その願いは同校後輩の育成と今後の台湾との交流の深化だ。