台湾地元メディアによると、馬英九・総統の代理として、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に参加した連戦・元副総統は9日、ウラジオストクで行った帰国前の記者会見で、会議開催期間中に日本の代表者と釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)について話し合ったと明らかにした。連戦氏は、日本側から漁業資源開発での協力について提案があり、台湾の見方と一致していると評価した。連戦氏は、「日本側は、漁業資源の共同開発で協力しようではないかと話しており、私は大変有意義だと感じる」と述べた。
連戦・元副総統は日本側に対し、台湾、日本、中国大陸のいずれもが釣魚台列島の主権を主張しており、このまま主権についての議論を続けても意義が無いと指摘、感情的な議題を避け、主権争いを棚上げし、漁業資源の開発から、みなが冷静に計画しなければ何の結果も得られないと訴えると共に、台湾は全力でこれに取り組む用意があると伝えた