台湾・駐日代表 東京へ帰任

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沈斯淳・駐日代表

 台湾・外交部の林永楽部長は10月4日午前、立法院の外交・国防委員会に出。質疑の中で、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の沈斯淳代表(大使に相当)を同日夜、東京に帰任させることを明らかにした。沈氏は、日本政府の沖縄県・尖閣諸島国有化に抗議するため、9月12日に台湾に呼び戻されていた。沈氏は日本に戻った後、尖閣問題でこじれている台日関係を修復するため、島の周辺海域の漁業協定締結に向けた交渉再開の時期や内容を日本側と話し合うものとみられる。

 沈氏の帰任理由について林外交部長は、尖閣諸島の周辺海域を対象とした日本との漁業交渉の再開に向けた準備などを挙げ「日本との関係を前に進めなければならない」と述べた。また、10月5日には国慶節(台湾が建国記念日としている日)を祝うレセプションが東京で予定されており、台湾当局はこれが帰任のタイミングとしてふさわしいと判断。