~日台の関係修復に向けた日本側からの意思アピールが狙い、台湾の人々の理性的かつ友好的な振る舞いに深い感銘~
台湾地元メディアによると、玄葉光一郎外相は5日、尖閣諸島(台湾名;釣魚台)の問題をめぐり関係が悪化した台湾に対し、交流協会台北事務所(日本の在台大使館に相当)を通じてメッセージを発表した。日台間の長年の課題でありながら、3年以上中断している尖閣周辺海域の漁業権に関する協議について、玄葉外相は「早期再開を期待する」と台湾当局に呼び掛けた。
日本の外相が、正式な外交関係のない台湾にメッセージを発信するのは異例。日台関係の早期修復に向けた日本側の意思をアピールするのが狙いとみられる。
玄葉外相は、9月下旬に台湾の漁船団や巡視船が尖閣海域に侵入したことを受け、「いたずらに緊張を高めるような事態が再び発生しないことを強く期待する」と表明。
一方、中国と異なり、台湾では日本企業が襲われるような事件が発生していない状況について、「日台間に草の根レベルの友情が根付いていることを示すもので、台湾の人々の理性的かつ友好的な振る舞いに深い感銘を受ける」と称賛した。
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