CISA・中華民國資訊體協會(中華民国情報産業協会)が、10月30日、新宿・京王プラザホテルで台湾経済部工業局の指導のもと、「2012日台ITビジネスアライアンスセミナー」(午後2時~4時30分ま)を開催した。出席者は台湾・日本ソフトウエア関連企業代表など150名を超えた。なお、共同主催は台日産業連携推進オフィス。
CISAとは日本と台湾のITベンダーが組んで中国に進出する、いわゆる日本×台湾×中国の「新ゴールデントライアングル」の実現に取り組んでいる台湾の有力IT団体である。
まず、台湾側代表として、台湾経済部工業局の呂正華副局長、CISA劉髄隆理事長が挨拶した。続いて日本側を代表してJISA・社団法人情報サービス産業協会河野憲裕副会長が挨拶した。この後、「台日産業連携の現状とビジネスアライアンスの展望」と題する基調講演を、台北駐日経済文化代表処の余吉政副代表が行った。
余副代表はこの講演のなかで日本から台湾への投資状況や台湾の台日、対中貿易の現状、台湾の経済発展に向けた戦略などを説明するとともに、日台企業ビジネスアライアンスを成功させる条件として、タイミング、相互補完関係、チャネル統合、推進拡大をあげた。
午後3時には、「新ゴールデントライアングル」に関し、新たな専門コンサルティングサービスなどを担うBBS(株式会社ビジネスブレイン太田昭和)専務執行役員神村昌宏氏とCISA劉髄隆理事長が協業協定の調印式を行った。
続いて、日台協業実績報告として、富士通エフ・アイ・ピー株式会社環境サイエンス事業部環境システム部の古橋規尊部長が30分の報告を行った。古橋部長はこのなかで、同社の紹介、台湾と富士通グループとの関係、同社の環境ソリューションの海外展開について説明しながら、台湾は日本と「新ゴールデントライアングル」を形成するベストパートナーだと述べた。
午後3時40分頃、CISA日本顧問蕭炯森氏が2013年の30周年記念イベントについて解説した。日程は6月5日~7日が予定されている。
議事次第の最後は、台湾側企業8社の紹介だった。企業名は以下の通り。
1.Chif International株式会社(東京都品川区)、2.株式会社 DBMaker Japan(東京都新宿区)、3.サンネットテクノロジー(台北ほか)、4.日本ファインアート株式会社(東京都新宿区)、5.Softnext(東京都港区)、6.IISI(東京都港区)、7.承世資訊系統股份有限公司(台北市)、8.SYSTEX(台北市)。
この後、台湾企業ブースにて行われた商談会(名刺交換)は午後5時まで続いた。