台湾の復興航空(トランスアジア航空)は11月28日、同社初のワイドボディー機「A330-300型機」の初号機を松山空港で受領した。
松山空港では同機の到着と同時に林明昇・董事長(会長)をはじめ、民航局・沈啟局長、內政部警政署航警局台北分局・崔震源副局長、移民署國境事務大隊・鍾景琨大隊長、台北關稅局・陳錫霖局長らが航空機の出迎え、歓迎式典を開催した。
同社公關室(広報部)によると、今回受領したA330-300型機はビジネスクラス32席、エコノミークラス268席の2クラス編成で計300席を有する大型機。これまで中型機のA321型機やA320型機を中心に運航してきた同社にとって初めてのワイドボディー(大型機)だ。
今回受領した大型機は、フランスのエアバス社に2010年に2機注文したうちの1機。残りの1機は来年の旧正月2013年の1月に受領する予定。運航は台北(桃園)-札幌(千歳)や台北(桃園)-シンガポール線など。また、2号機はオーストラリア、ニュージーランド、中東線に順次投入する予定。
同社は今年、台北(桃園)-関西、札幌、旭川、釧路、函館、沖縄線の定期路線を相次いで開設。今年10月までの営業収入も約9%増加して約80億元となっており、来年は100億元の大台を突破するとみられている。また、世界的な航空業界誌「AVIATION WEEK」による「世界最優秀航空会社」(TOP-PERFORMING AIRLINES)のランキング調査で、今年度世界第6位、アジア太平洋地域では第3位となっている。
2013年にはバンコク線の開設が決まっており、ブルネイ、ミャンマー、フィリピン、マレーシアへの乗り入れ計画があるほか、念願の台北(桃園)-成田の開設を実現したいとしている。
【写真提供;復興航空公關室】