2012年の訪台旅客が700万人を突破

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行政院主催の特別歓迎式典
行政院主催の特別歓迎式典

 台湾を訪れる海外からの旅客数は今年も大幅に増加し、12月18日に年間延べ700万人を突破した。記念すべき700万人目の海外旅客となったのは同日17時39分にマレーシアから家族7人とともに訪れた林瑞珍さん(71歳=女性)。交通部観光局によると翌19日に行政院(内閣に相当)主催の特別歓迎式典が行われ、林さん一家に台湾―マレーシア間のビジネスクラス往復航空券2人分と3泊4日分のホテル宿泊券、そしてタブレットPCなどおよそ30万台湾元(約87万円)相当のプレゼントを進呈した。突然の吉報に林さんは興奮し大喜びで、7日間をかけて台湾を一周して24日、帰国の途についた。
 陳沖行政院長(首相に相当)は、海外から台湾を訪れる外国人が4年連続100万人のペースで増え続けていることについて、「台湾の観光の『量』の部分については、大きな成長を遂げたと思う、今後は『質』の面でさらに進歩することを希望している」と今後の台湾観光の質のレベルアップに期待を示した。
 台湾では過去に3年連続、1年間の来台旅客数増加が達成されており、2010年の500万人目には日本人女性が、2011年の600万人目には韓国人女性が、それぞれ記念すべき入国客として歓迎を受けている。
 また、交通部観光局の統計によると、今年の観光による外貨収入が昨年比4.2%増の3400億台湾元(約9,870億円相当)に達すると見通しを示した。 交通部の謝謂君観光局長は、来年は最低でも10%増の770万人を見込んでおり観光スポットのさらなる掘起こし及び推進を目指している。一方、陳行政院長は良質な観光が出来る環境が最も重要だと指摘している。
【写真提供;交通部観光局】