台湾の投資環境が世界4位を維持

0

~アジアで2位 米BERIの投資環境評価で~
 米国ビジネス環境リスク評価会社「BERI」がこのほど発表した2012年3回目(12月期)の「投資環境炉シィ評価報告」によると、台湾の投資環境評定は72ポイントで前回(2012年2回目=8月期)と同じ世界第4位だった。評定対象にしている世界主要50カ国のうち、上位3位はシンガポール、スイス、ノルウェーで、台湾はこれらに次ぐ第4位。アジア地域では第2位(前回と同順位)だった。
 BERIの「投資環境リスク評価報告」は、通常毎年3段階で評価される。基準は「経営リスク」、「政治リスク」、「為替リスク」の3大指標から構成される。
 今回の報告は、台湾は総合評価で前回と同様の好成績を維持しているほか、経営リスク(世界第2位)や台湾の通貨政策が安定していることから、為替リスク(同第4位)についてもそれぞれ高評価になっている。一方、政治リスクについては、馬英九総統の支持率低迷を受けて前回の7位から8位に後退したものの、台日漁業交渉の再開見込みを受け、次回以降は世界第6位程度の水準となる見通し。
 最終的な総合格付けでは「投資に適した地域」を表す「1B」レベルで、投資家への提言は「引き続き投資計画を続行」となった。
 ちなみに今回の調査で日本は第16位、中国と韓国は共に第14位だった。