屏東・花蓮・台東 一部の学校をキャンプ場として一般開放

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台湾南部の屏東県と東部の花蓮県、台東県は、冬休み期間中、一部の学校施設をキャンプ場として一般開放する。これらの地域は観光産業が盛んで、冬季長期休暇はいわば「書き入れ時」であるが、宿泊施設の不足が指摘されており、学校施設を開放することで、更に多くの観光客を誘致したい考えだ。

 

台湾の学校では毎年、旧正月に合わせた一月下旬から二月下旬にかけての期間を冬休みとすることが一般的であり、自然が多く残る台湾東部や温暖な屏東県は、台湾高速鉄道の開業やタロコ号の運行などによって北部、中部からの交通の便が改善されたことにより、人気の観光地となっている。しかし、その影響にともない、繁忙期には慢性的な宿泊施設の不足が問題となっており、観光を重要な産業と位置づける自治体にとって、繁忙期における宿泊場所の提供は重要な課題となっている。

 

そこで各県は、一部の公立学校施設を一般に開放し、キャンプ場として活用してもらおうと呼びかけている。今年の冬休みには、屏東県、花蓮県、台東県合わせて56ヵ所の小中学校が開放され、花蓮県大富小学校など一部の学校ではお湯が使えるサービスも提供しているほか、同県西宝小学校では学生寮を有料開放する。50~200元の清掃費、光熱費などの利用費がかかる場所がほとんどだが、無料で利用できる場所もある。

 

一般開放されている学校、詳しい施設内容、利用案内については各県のウェブサイトで見ることが出来る。安全で格安な学校でのキャンプは、学生やバックパッカーも気軽に楽しめる。台湾旅行の新しい選択肢のひとつになるかもしれない。