日本を訪問中の民進党蘇貞昌主席一行は、5日朝、都内ホテルで台北駐日経済文化代表処が主催した、自民党岸信夫衆議院議員ほか自民党所属の若手衆議院議員4人との朝食会に参加した。
冒頭、羅坤燦副代表が挨拶し、今回の民進党一行の日本との国会外交促進に対して感謝の意を表明するとともに、安倍政権誕生による台日関係の発展への期待を言葉にした。対して、岸信夫議員は民進党一行の訪問を歓迎するとともに、政権復帰した自民党は今、経済の建て直しに努力していること、中国の台頭でバランスが変化しつつある東アジア情勢にとって日本と台湾の関係は重要であることを強調した。
「この地域の平和と安定のためには、日台間の関係を強めて二国間の絆をより深めていきたいと思います。今回の訪問はまさに適切な時期にお越しいただいたと思っておりますけれども、ぜひ、皆さん、自民党の若手議員の先生方といろいろ議論していただければと思います」(岸信夫議員)。
これを受けて蘇貞昌主席は、主席就任後初の外国訪問先に日本を選んだのは台日関係重視の現れであるとし、「(岸先生がおっしゃったように)私たちもぜひ東アジアの安全保障について意見交換をさせていただきたいと思います。また、民進党の立場を先生方に伝えたいと思います」と述べた。
蘇主席は続けて、台湾と日本は、自由、民主(主義)、人権、法治(国家)という共通の価値観を持っており、つまり、アメリカや韓国も加えた民主同盟が東アジア地域の平和と安定に大きな役割を果たしているとした。その上で、「対話、交渉のチャンネルを通じて一緒に平和づくりのプラットフォームを構築していく。そうしたプラットフォームがあってこそ台湾と日本の安定とか東アジア情勢の平和の維持にも意味がある」と民進党の立場を説明した。
この後、岸議員は、日本側の出席議員、萩生田光一議員、山際大志郎議員、秋元司議員、松本洋平議員を紹介し、「今回の選挙ではたくさんの若い衆議院議員の先生方に加わっていただきました。次の機会にはたくさんの(日本側)議員とお会いできるかと思っております」と応えた。
冒頭20分ほどで取材は終了。朝食会は約1時間ほど続いた。