「杉並を良くする会」をはじめとする発起人会は、4月17日、「田中良区長を囲む会」を都内で盛大に開催し、約700人が集った。
最初に挨拶に立った「杉並を良くする会」の高栁信男会長は、田中区長が就任後2年9カ月の間に東日本大震災におけるいち早い対応、安全・安心を基盤とした街づくり、そして人と人が助け合う街、活力ある都市づくりに力を尽くしてきたことを評価するとともに、「これからも皆さんとともに党派を超えて頑張っていきたい」と語った。
(23区)特別区長会を代表して、西川太一郎会長(荒川区長)は、「就任してから3年も経たないうちに、(その活動は)センスのいい政策のご提言、ご発言に満ちておりまして、今や23区に欠くことのできない青年区長だというふうに、70の齢を超えた私が本当に頼もしく存じている次第です」と語った。
国会議員として、海江田万里民主党代表が挨拶し、「住民主体の区政を行っていただいていることを親父(故人:毎日新聞記者で田中区長と昵懇の間柄)になりかわって、感謝申し上げたい。私はこれまで何度も国政への進出をお願いしてきたわけでありますが、懸命だったというか、何というか……」と参加者を笑わせた。
菅直人元首相も登壇し、昨年の衆院選での田中区長の応援演説に感謝しながら、杉並区の老人施設を杉並区以外の環境のいいところに建設できないか、という相談を受けたことを紹介し、実現すれば朗報だとエールを送った。
南相馬市桜井勝延市長は、3.11の東日本大震災の折、情報も物資もなく困り果てていたところ、災害時相互援助協定を結んでいた杉並区(田中区長)が独自判断でバスをチャーターし、物資を送り届けてくれたことは生涯忘れない、また、「あの悲惨な状況下、杉並区の口添えで、南相馬市の子どもたちを何とか元気づけようと台湾の中学生との軟式野球交流試合に(台湾政府から)招待していただき、どれだけ子どもたちは嬉しかったことでしょう」と田中区長に改めて頭を下げた。
台北駐日経済文化代表処の羅坤燦副代表も「田中区長とは都議会議長時代から御世話になっており、台湾に議員をお連れいただくなど、交流を深めて参りました。また、3.11の時は、田中区長から縁を結んでいただいて、南相馬市の子どもたちと台湾の子どもたちが親善試合を行いました」と述べ、引き続き、杉並区はもとより日本との交流を重視していくことを誓った。
この後、安藤立美東京都副知事、まつば多美子都議会議員が挨拶し、東日本大震災時のリーダーシップ、待機児童問題での対応などに触れ、「心から敬意を表します」と顔を綻ばせた。こうした来賓挨拶を受けて、田中区長は、「区長就任約1000日、3年になろうかと思いますが、区長としての心構えがあるとすれば、ひたすら区民福祉の向上と区政の発展、そのために全力を尽くす、そのことで、区民の皆さんからご評価をいただいて、田中区政はよくやっていると、そういうご満足をいただけることが私の喜びとするところでございます」と力強く締めくくった。
乾杯の音頭は、杉並区議会議長井口かづ子さんだった。宴の途中で、自民党石原伸晃環境大臣、民主党細野豪志幹事長が来場し、場を盛上げた。国会議員や区議会議員などの挨拶が断続的に続くなか、午後8時過ぎ、閉会した。