交通部観光局は14日、台中市内で観光イメージキャラクター「ショウ・ルオ(羅志祥)」による特別観光イベント「台湾ロハスの旅~アジアのハートを探せ~」を実施した。平日にも関わらず、日本からも多くのファンがつめかけ、春爛漫の台中散策を楽しんだ。
台中市中心部を南北に貫く草悟道は、台中の表参道とも言われ、青々とした木々が茂る台中市民の憩いの場。周辺には国立自然科学博物館や国立台湾美術館などの文教施設をはじめ、お洒落な雑貨店やカフェ、エスニック料理が味わえるレストランが点在する市内有数の人気スポットだ。今回のイベントでは、エリア内でスタンプラリーをしながら、台中の街を散策し、グルメやショッピングを堪能した。
今回のイベントでは、台中に本社を持つ自転車メーカー、ジャイアント・マニュファクチャリング(捷安特)協賛のもと、レンタサイクルも用意された。自転車での旅は、イベントのテーマである「ロハスの旅」にふさわしい健康的な移動手段。特に台中は地形が比較的平らで、道路も広いことから、自転車での観光に適した街だと言える。また、台湾各地にはサイクリングロードが整備されており、自転車による一周も可能。四季折々の雄大な自然を肌で感じることができる。
東京から参加した右田美幸さんと中嶋恭子さんは「台中の街が意外と広かったので、歩くのはきついなと思う」、「台北ではバスとかもあるけれど、(台中は)土地勘もなく、バス停の名前もわからないので、自転車に乗れると聞いて楽しみだった」と語った。また、台湾旅行は10回目だと言う大浦江梨香さんは「台中は初めて」と話し、「今回のイベントがないと来ることがなかったから、良いきっかけになった」とも話した。
羽田野めぐみさんと巽久恵さん、米岡邦佳さんのグループも台中は初めてだと話し、「可愛いカフェとかが沢山ある。台北と雰囲気が違う」、「ヨーロッパ調な感じで、もっと時間があったら全部のお店に入って、ゆっくりお茶を飲みたい」と、実際に台中を訪れることで新たな発見があったことを語ってくれた。また、中国から台湾大学に留学中だという林泫雨さんも「美術館が素敵だった。(台中が発祥地である)パールミルクティーも美味しい」と話した。
また、イベントの後半には、観光イメージキャラクター、ショウ・ルオのファンミーティングが行なわれた。直前に行なわれたメディア向けインタビューでは自身を「旅行の達人」と称し、「台湾はとても特別な場所。台湾の人や食べ物、初めて来た人がもう一度来たくなる場所だと思う。小さいけれど、中身は盛り沢山」と台湾の魅力を語るショウ・ルオ。台中での「台中にも面白い場所が沢山ある。夜市なら逢甲夜市。米CNNが取り上げたこともあるサイクリングロードも綺麗。風景や食べ物も、北部とはちょっと違う。北部、中部、南部、東部にはそれぞれ異なったグルメや遊ぶ場所がある」と、各地の違いを楽しんでほしいと語る。
また、「花蓮のタロコ渓谷では原住民の生活にも触れることができる」とし、「観光イメージキャラクターになって嬉しいのは、台湾の色々なことを宣伝できると同時に、原住民のことも知ってもらえること」と台湾原住民であるアミ族の血統を持つショウ・ルオならではのコメントも。このほか、以前の観光イメージキャラクターと比べて「とてもハードな仕事。(F4やフェイルンハイのように)4人で仕事を分担することが出来ないからね。沢山のことを覚えないといけない」とユーモアたっぷりに苦労を語り、日本語でも「大変だねぇ」とおどけてみせた。
ファンミーティングでは豪華プレゼントの抽選会やクイズ大会、記念写真の撮影などが行なわれた。また、テーマソングである「The Heart of Asia」が披露されると会場は大きく盛り上がった。最後には参加者全員との握手会も実施された。日本人女性は「去年のコンサートが中止になったので、久し振りに会えて良かった」と喜びの感想を語ってくれたほか、別の日本人女性も「トークも面白くて、格好良かった」と、興奮冷めやらぬ様子だった。また会場では今年7月20日、21日にも観光局による第二段イベントとショウ・ルオの誕生日パーティーイベントが行なわれることが発表され、「頑張って休暇をとります」と意気込むファンもいた。