内政部が4月6日に発表した2012年末の統計によると、高等教育(大学・高等専門学校など)を受けた男女の割合は、40歳以上では男性の方が多いが、40歳未満では女性の方が多いことが分った。
同調査は台湾全国の15歳以上を対象に学歴調査を実施した結果で、学歴では大学卒以上が全体の39.4%と最も多く、さらに男女別でみると男性は大学卒以上の学歴保有者が41.25%を占めており、女性の37.66%を若干上回っている。
年齢別でみると、40歳以上では男性では大学卒以上が29.7%、女性も21.1%となっている。また、高等教育が普及した世代の40歳未満では男女とも過半数が高等教育を受けている。特筆すべき点は男性55.2%に対し、女性59.2%と40歳以上の年齢層と逆転していることである。これは女性の社会進出が進んでいることからも頷ける。
行政院の統計によると、昨年末に台湾では大学卒以上の学歴保有者が785万人となり、そのうち大学卒が443万人と最も多く、続いて専門学校の232万人、大学院は110万人となっている。また、大学院卒はこの10年間で12.8%増と増加率が顕著。
また、2010年末の段階での台湾の25歳~64歳の間で高等教育を受けている比率は40%に達しており、これはOECD(経済協力開発機構)の平均31%を上回っている。さらに、この数字は韓国と同程度、日本(45%)にやや及ばない程度。欧米諸国と比較するとカナダ(51%)、アメリカ(42%)、ニュージーランド(41%)以外の国を上回っている。
さらに同調査では、台湾の15歳以上で識字(北京語)の不判読者は減少しており、昨年末では1.7%まで減少した。このなかで、女性は男性より2.6%多く、不判読者全体では19.2%を65歳以上の女性が占めている。これについては、背景に台湾の歴史的要因(台湾語、日本語を使っていた時代、また客家語なども含め)があると見られている。