日本全国のメーカー、海外メーカーが自社製品を展示・販売する国内最大の専門技術展「日本ものづくりワールド」が19日、東京・江東区の東京ビッグサイトで開幕した。
これは設計、加工技術、医療などのメーカーが集う商談会形式の行事だが、今回は最多の約2000社がブースを並べ、期間中来場者予測は約7万7000人が見込まれている。同時開催として「第24回設計・製造ソリューション展(DMS)」、「第4回医療機器開発・製造展(MEDIX)」、「第21回3Dバーチャルリアリティ展(IDR)」も開催されている。
台湾からの出展企業は10社あり、台湾パビリオンとして東第5ホール入口付近にブースを連ねていた。そのなかの2社に話を聞いた。
展華精密工業股份有限公司(業務部)は、精密医療部品の製造を行っている。今回の出店は二度目。
「内視鏡などの医療部品ほかなんでも作ります。精密部品の加工ですね。10月には大阪に出展する予定です。前回は、東京で1件、大阪で1件商談が成立しました。面白いものをもってきて興味をもってもらうと。精密部品は、台湾の技術力もありますので台湾で購入したほうが安いです。情報収集はこれからです」(業務部黄宗文さん)
中陽實業股份有限公司は、ポケバイクのエンジンなどを製作している会社。今回が初出展だ。
「ポケバイクのエンジンを生産しているほか、加工部品も作っています。今回は、最初ですのでまず社名を知ってもらうこと、どのような製品を作っている会社なのかを知ってもらうことが目標です。同業他社の動向はこれから見て回ろうと思います」(業務部課長李富霖さん)
中小企業にアベノミクス効果が現れるのはまだ先のようだが、「第17回機械要素技術展」は盛況だった。