台湾の教員養成大学である国立台湾師範大学は、5月31日、「日本東京国際学術訪問交流音楽会」を都内で開催した。
同大学では、毎年、1000人近くの日本人学生が学び、(台湾の)卒業生が東京大学、筑波大学、東京芸術大学、早稲田大学などで活躍し、交流活動も行っている。こうしたなかで、昨年、同大学の国際化に弾みをつけるべく、日本に同窓会が新設され、話題となった。
今回の学術訪問団一行は、29日から6月2日の日程で、日本の芸術系大学を訪問して交流を図っている。その一環として同大学の学生によるクラシックコンサートが企画された。午後2過ぎから始まったコンサートは、ショスタコーヴィッチ、ベートーヴェン、ショパン、フォーレの曲など全5曲が演奏され、観客を魅了した。
その後、懇親会が催され、台北駐日経済文化代表処羅坤燦副代表も応援に駆け付けた。
今回の訪問の狙いについて、張国恩学長は、音楽会の開催と成功、同窓会設立1周年の記念、日本の芸術系大学との交流の3つを通して、国立台湾師範大学をより一層、日本の関係者に知ってもらうこと、と語った。