アジア台湾商会は23日、21代目の新総会長及び監事長を決める選務会議を義大世界(高雄市)で行なった。この結果、新総会長にシンガポール台北商協会・施至隆名誉会長、監事長に香港台湾工商会に邱文潜栄誉会長が選出された。施氏は「変化する勇気も時には必要だ」と述べ、会の改革にも取り込む決意を表明した。
これは21日から行なわれていた第20回アジア台湾商会聯合総会の中で行なわれたもの。日本、香港、マカオ、ベトナムなど14カ国から集まった会員が信任投票を行った。投票後すぐに開票作業が行なわれ、総会長候補の施氏には信任271票、不信任3票、棄権4票。監事長候補の邱氏に対しては信任256票、棄権24票、無効1票でどちらも当選が確定した。
邱新監事長は当選後のインタビューで、来場の皆さんすべてに感謝すると喜びを語った。また、今後のアジア台商会については「全力で取り組んでいく。これからもっと多くの業務を円滑に行いたい。会をもっと強固なものにしたい」と意気込んだ。一方で施新総会長は多くの信任票を集めたことについて「会員の期待と同時に大きなプレッシャーを感じている。しかし、一人一人からの委任を受け入れる覚悟だ」と、今後は「チャレンジ」の一年であると心境を述べた。
アジア台湾商会の柯昭治前総会長は、この新総会長と新監事長によって会が新たなステップに踏み出すことを確信していると激励。今後のさらなる飛躍に期待した。また僑務委員会の呉英毅委員長も激務の間をぬって駆けつけた。呉委員長は海外華僑が築き上げた事業を今後も継続して行くことが重要だと言及した上で、「青年部の若者はできるだけ早く事業に携わってほしい」と、経営者の子弟らの早急な参画を促した。
第20回アジア台湾商会連合総会には東京、大阪、沖縄の台商会会員も参加した。施総会長は日本は会の中でも重要なエリアだとの認識を示し、日本の台商会とも密な連携を保持したいと言う。また、「(国々によって)異なる意見も出してもらい、きちんと整理、対処したい」と、様々な問題の解決に取り組む姿勢をのぞかせた。