「強烈台風(台湾基準)」台風7号は、鵝鑾鼻東の海上1030kmの地点を時速22kmで西北西に進んでいる。中心気圧は925hPa、中心付近の最大風速は50m/s。
中央気象局は11日午前8時30分、海上台風警報を発令した。また、今夜から東半部で雨や風が強まる見通しで、早ければ今日午後にも陸上台風警報を発令し、さらなる警戒を呼びかけるとしている。
台風7号の予想される進路から、この台風は「西北台風」と呼ばれるタイプとみられる。台風が基隆と彭佳嶼の間を通過することで、豊富な水分や強風がそのまま台湾北部に影響する台風のことで、大台北地区、桃竹苗地区では充分な警戒が必要だ。過去には、2004年の台風17号が同様の進路を進み、24人が死亡、14人が行方不明になる惨事となった。
中央気象局では、明日12日から明後日13日にかけて北部・東北部・東半部で大雨と46m/s以上の暴風に、北部・東北部・東半部・恒春半島と蘭嶼緑島では高波に注意するよう呼びかけている。ただ、仮に台湾に上陸した場合は、予想される雨と風も変化する可能性があり、中央気象局では最新の情報に注意するよう呼びかけている。