外交部は7月8日から19日にかけて、「国際青年台湾学習キャンプ」を実施している。初日となった8日には外交部で歓迎レセプションが行なわれた。このキャンプは台湾青年の国際交流の促進と、海外青年の台湾に対する認識を深めてもらおうと毎年夏に実施されているもの。外交部ではこのイベントを通して、台湾の発達した科学技術、国際社会への貢献などを、内外にアピールしたい考えだ。
今年で第5回目となるこのキャンプイベントのテーマは「ディスカバリング 台湾」。ヨーロッパ、アフリカなどから41人が参加し、台湾の大学生ら25人と交流を図りながら12日間に渡って台湾各地を巡る。参加者は主に20代から40代にかけての若者で、海外の政府関係者や議員秘書、政党青年幹部なども参加した。台湾滞在中は総督府、立法院、行政院環境保護署、台中市政府などの政府機関への訪問をはじめ、故宮博物院、中正紀念堂、万博台湾パビリオンなどの文教施設、ハイテク企業も参観する。
参加者は台湾の伝統芸能である布袋劇の体験教室や夜市見学にも訪れると言う。外交部の担当者は「台湾の国交締結国や、非英語圏の国の方を招き、台湾の文化や技術を知ってもらいたい」と話す。海外からの参加者をアテンド役として参加した大学2年生の朱翊瑄さんは「外国の人と触れ合ってみたかった」と参加の動機を話した。また「もっと台湾のことを知ってもらいたい。私自身も今回のことがきっかけで台湾の文化や歴史を調べて、色々なことが学べた」と、多彩な台湾文化を多くの人に知ってもらいたいと語った。
このキャンプイベントからは、あえて日本や韓国、アメリカなどの国以外の人々を招くことで、国際社会における台湾の存在感を高めたいとする外交部の思惑が読み取れる。外交部では8月にも第二グループのキャンプを行なう予定。今後も引き続き海外の青年を招き、台湾について知ってもらいたいとしている。