福岡や山口で学ぶ留学生を鼓舞し、新留学生を激励する「台湾在日福岡留学生新入生歓迎会」が、福岡市内で開催された。福岡の政財界関係者や台湾からの留学生約140人が出席した。
台湾在日福岡留学生会の林尚霖会長が「台湾在日留学生会の活動は、留学生のみでは成り立たず皆様からの支援は欠かせない。この場を借りて感謝を申し上げたい。今後もご指導ご鞭撻宜しくお願い致します」と挨拶した。
台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長は「3ヶ月前に東京から福岡に着任しあっという間に時間が過ぎた。九州は、物価も安く食べ物も美味しく空気も良い。常日頃、在福岡の留学生をサポートしていただいている皆様に、中華民国に代わって、心から感謝申し上げたい」と支援者に対し感謝を述べた。また「台湾と日本は特別な関係にある。台湾は、世界一の親日国家で、2年前、日本が311大震災が起きた際、台湾から250億円の義援金を送ったが、99.9%民間から自発的に差し上げたものだ。昨年1年間で、台湾から日本への観光客は156万人、日本から台湾へ行った観光客は144万人、合わせて300万人の大台で、史上最高の記録を更新した。台湾と日本に国交はないが、この数字から、台湾と日本がいかに緊密で活発な関係にあるか分かると思う」と昨今の日台関係の友好関係について述べた。
また、山口県日台交流協会の重冨剛克会長は「義援金等、日本人も台湾の皆様にしていただいたことも忘れない。私の一番愛する国からの留学生の皆様を心から歓迎するとともに、皆様の夢、目的が叶うことを祈念している。」と学生達を鼓舞した。乾杯の発声は西日本台湾学友会の海めぐみ会長で「福岡には『博多祇園山笠』というお祭りがある。せっかくの機会を利用して男子学生は参加、女子学生は応援するなどして福岡独特の文化を吸収して欲しい」と話した。
食事を囲みながら、中華航空やエバー航空の無料往復航空券が当たる抽選会や、参加者一同で「雨夜花」「愛拼才會贏」などを合唱し、会場は興奮に包まれた。九州不動産専門学校グループの小菅亥三郎理事長が万歳三唱を行い、福岡県中華総会の海沢州副会長の言葉で会の幕を閉じた。