年間300万人を超える旅行客が往来する台湾。3.11以降、日台の関係は一層、緊密となり、台湾ツアーもますます人気。そこで業界TOPブランドのJTBに台湾ツアーの現況を聞いた。
台湾ツアーは、上半期で10%増、まだまだ伸びる
Q人気ツアーは
Aまず、台湾を周遊するコースですね。花蓮や高雄といった見どころを押さえ、かつ、ホテルや食事を厳選したもので「充実の旅 台湾4日間」というものがあります。今年の目玉は阿里山です。ここ数年はがけ崩れなどで組んでいませんでしたから。それと、スタンダードでは、台北滞在型です。台北を中心に阿里山を周遊させるコースや台北に滞在しながらグルメを楽しめるコースなどがありますね。
Q「充実の旅」のターゲットは
A50代、60代の熟年層ですが、予約状況では40代後半から50代に人気です。通常、
周遊コースでは、日程中にショッピング店に何軒もご案内することが多いですがルックJTBでは、観光時間を優先させるため敢えてご案内しておりません。食事も日本人の口に合うレストランを厳選してフカヒレなども取り入れながら高級感を大事にしています。
Q夏場のお勧めツアーは
A台北+新竹4日間というものがあります。動物園のなかにホテルがあり、部屋から動物が見られます。去年初めて企画し、今年はパンフなどで露出を増やしたこともあり、去年より150%も伸びています。
Q台北滞在型の人気ツアーは
A「台北自遊自在」という、飛行機とホテルの組み合わせが選べて、往復の送迎がついている完全自由型のコースが人気です。お申込み単位の専用車で送迎しておりますので空港やホテルで他のお客様をお待ちいただく必要がありません。
Qリーズナブルなツアーは
A「JTBお買い得旅」があります。「ルックJTB」と異なり、「並び席の約束」はありまません。往復の航空便の指定もできません。ショッピングは2か所以上、立ち寄る都市があります。(※2万円台~8万円台)。このツアーでも、追加料金で「天燈上げ体験」という企画がありますがこのお申し込みがかなり入っています。アンケートでも好評ですね。
Q台湾ツアー(日本人)は好調と聞くが
A今年の4月から9月までの半年間、前年同期比で10%増えています。
Q業界全体でも好調か
A前年割れしているところも多いですね。というのも飛行機の座席がひっ迫しています。台湾からかなりの人々が日本にいらっしゃっておりますので。去年はそれほどでもなかったのですが為替が変わった瞬間(円安)、台湾からの旅行客が増えました。
Q重視している企画は
A食事の部分でいうとやはり小籠包が人気です。アンケートでも味について触れているお客様は多いですね。また、初めての方は故宮博物院の見学は外せません。ただ、中国からの観光客がとても多く、タイミングが悪いと満員電車の車内のようになりますので時間帯を工夫しています。台北は人気ですが、その次となると花蓮でしょうか。アクセスもいいですし。
Q課題は
A引き続き飛行機の座席の確保ですね。それとホテルの確保。
QJTBのツアーの特徴
A台湾に支店がございます。現地でのツアーの手配などをすべて行いますので、一般的には台湾の旅行会社に委託するのが普通ですから、そこが他社とは異なります。旅全体の品質管理を行っているということです。緊急を要する事態が起きた時も日本人が応対しますので、安心です。
Q1年の旅行客の流れは
A1年を通じていらっしゃいますが、8月、11月、12月、3月はとくに多いですね。