一般社団法人日本ジュエリー協会と世界最大のジュエリーフェア「香港ジュエリー&ジェムフェア」を主催するUBM社が共同で開催する国際トレードショー「ジャパンジュエリーフェア2013」(JJF)が8月27日~29日まで東京ビッグサイトで開催された。
上半期の全国百貨店売上高が前年比2.3%増、なかでも時計や宝飾品の売上げが15.2%増という状況下、消費税増税前のクリスマス商戦をにらんだ買い付けの場としても注目されていることもあり、同フェアは活況を呈した。主催者によれば、今年のJJFには、15の国と地域から401社の出展企業が参加した。
今回のフェアの特徴は、6つのテーマ別ジュエリーによるプロモーションが行われたこと。テーマは、「アラフォージュエリー」「パールジュエリー」「ブライダルジュエリー」「ブランド・デザイナー・ジュエリー」「珊瑚・翡翠ジュエリー」「ネット通販向けファッションジュエリー・アクセサリー」だった。
会期中、「JJAジュエリーデザインアワード2013」授賞式及び受賞作品ファッションショーが行われ、ステージイベントには、2013年度ミス日本グランプリの鈴木恵梨佳さんが登場した。また、ジュエリー業界が選ぶ「第1回ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に女優の米倉涼子さんが選ばれた。
台湾からは7社が出展した。毎回、参加している企業もあった。克震有限公司の李東憲さんに話を聞いた。
「台北から来ました。フェアにはこれまで20回以上出展しています。扱っている宝石はジェットと琥珀で、ジェットは中国から材料を輸入し、台湾で加工しています。だいぶ前に材料を安く仕入れており、今は材料の値段が上がっていますが、商品は安く提供しています。琥珀は芸術品レベルの質の高さが特徴です。二日目ですがすでに営業目標は達成しました。長年の付き合いがある会社の社長さんなどが大勢、来てくださいますから」
一方、大東山珊瑚寶石股份有限公司の陳明騫副社長は、「今回はお客様の出足が前回より鈍いですね」と今回初めて展示した貝パールなどの売り込みに力を入れていた。