東京・赤坂に「新葡苑・龍滕」なる中国料理店がある。取締役総料理長河田吉功氏が 満を持して2007年8月に赤坂エリアに1号店を開業したものだ。新葡苑は台北、上海などですでに数店舗を構える。
この「新葡苑・龍滕」の1階にある「china cafe PU-EN」で7月17日~8月17日まで絵画個展が開催され、話題を呼んだ。「木漏れ日」と題した数点の作品の主は、台湾人留学生の劉韋岑さん。カフェの壁に飾られた油絵が店の雰囲気とマッチし評判だった。
この絵画個展を企画した従業員の施秀青さんに聞いた。
「私は台湾の芸術系大学を卒業後、日本に留学していたことがありまして、いったん台湾に帰国した後、主人が日本に留学することになり一緒に来ました。『china cafe PU-EN』には今年からお世話になっています。今回の個展は私がオーナーに提案して実現したものです」
河田吉功氏も芸術に興味があり、快諾を得たという。個展のトップバッターとなった劉さんはご主人の知り合い。施さんは、東京芸術大学で絵画修復を学びながら創作に励む劉さんに発表の場を確保しながら、お店にとってもひとつの挑戦となる今回のアイデアに意欲的だ。
「留学生や絵を勉強している方に個展を開いてもらうことで、友達の輪が広がりますし、お客様も絵を楽しみ、鑑賞することができますから双方にとっていいことだと思います」(施秀青さん)
すでに劉さんの後を受けて、別の留学生が個展を開くことが決まったという。赤坂の新名所になるか?