2012台北映画祭観客賞受賞作「光にふれる」来年、2月、日本上陸

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2012年の台湾・香港・中国合作映画「光にふれる」が来年2月8日、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマ―ト新宿ほかで全国ロードショーを開始する。それに先立って都内で試写会がスタートした。

 

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「光にふれる」は、台湾で実際に盲目のプロのピアニストとして活躍しているホアン・ユィシアンの実話を基に、ユィシアン自身が主人王を演じている。これは監督のチャン・ロンジーが、台北映画祭最優秀短編賞を受賞した「ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル」(08年)という視覚障害をもつピアニストの青年の半生を描いた短編に感動したウォン・カーウァイが、長編として映画化することを決断したものだ。

ストーリーは、ユィシアンが田舎町から台北の音楽大学に入学することになり、母が付き添うところから始まる。ちゃんと授業が受けられるか、友達ができるか、母の心配は尽きない。実際、目が見えない人間の初めての寮生活の苦労がリアルに描かれる。やがて、ダンス志望の貧しい少女との出会い、広がる友達の輪のなかで、少年時代のトラウマ(目が見えないからコンクールで賞がもらえたのではないか)を克服して、大学内の音楽コンクールに参加する……。

監督のチャン・ロンジーは、1980年生まれ。国立台湾芸術大学大学院(修士)卒。長編初監督作品。ウォン・カーウァイは、香港の世界的な映画監督。前述のようにチャン・ロンジーの才能に目を留め、自らの製作会社が本作品を手掛けた。

「障がい者が主人公の作品は、ともすると“同情”や“暗い”ものになりがちですが、本作品は、明るくて温かくて、悪い人間が出てきません(笑)」(PR担当)

ダンス志望の少女役(準主役)を演じた台湾映画界注目の若手女優、サンドリーナ・ピンナの美貌と演技もこの映画の大きな魅力だ。

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