日本李登輝友の会主催の「平成25年日台共栄の夕べ」が12月23日、都内で開催された。第一部は、片倉佳史さんの講演(テーマ「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」)だった。
開会の挨拶は日本李登輝友の会小田村四郎会長が行った。小田村会長は、天皇の誕生日を祝うとともに、尖閣問題、日台漁業協定締結、国立故宮博物院の日本展開催などについて論評しながら「今日は台湾在住の片倉先生のお話をぜひ最後まで聞いていただきたいと思います」と呼びかけていた。
続いて日本李登輝友の会柚原正敬事務局長が、李登輝元総統からの祝辞を代読した。この中で李登輝元総統は、「安倍政権でぜひ『日台関係基本法』が成立することを希望しています」と述べていた。
来賓挨拶として最初に金美齢さんが登壇、「来年、日本に来て55年になります。日本がどれだけ素晴らしいか、何年もいい続けてきたのが金美齢。実は安倍総理直々、『クールジャパン』の推進委員に金美齢を入れろとのリクエストがあったんです」と自己紹介。片倉講師についてはフェアで緻密で冷静で偏らず、「今、おそらく台湾のいろいろな事情についてもっとも詳しく、そして幅広い話ができるのは片倉さんをおいてほかにいないと思います」と強調した。
この後、元銚子市長で「新しい歴史教科書をつくる会副会長」の岡野俊昭氏からも「日本と台湾の友好の歴史や絆」について話があった。
片倉佳史さんの講演は午後3時30分頃から始まった。
片倉さんは「最新の台湾の動き、社会の動きにしぼって話をしたい」としながら、日台の観光客往来人数、東日本大震災時の義援金、台湾人の親日感情や助け合い精神、主体性、中国人観光客、日台の鉄道、ジャパンデビューについてなど、多岐にわたり軽妙な語り口で出席者を魅了していた。