JPA日本写真作家協会が主催する第11回日本写真作家協会公募展が12月13日~20日にかけて、東京都美術館で開催されている。
応募者総数は765人、応募作品数は2164点、入賞、入選者数235人、審査委員は津田一郎委員長ほか全6人。
受賞者の内訳は、JPA大賞・文部科学大臣賞(1人)、大阪府知事賞(1人)、広島県知事賞(1人)、鳥取県知事賞(1人)、金賞(2人)、銀賞(2人)、銅賞(3人)、優秀賞(15人)、奨励賞(20人)、以下入選だった。
津田審査委員長は、総評として、「傾向としては昨年同様自然風景と動物が多く特に鳥や猫、鯉、鷲、猿などが目立った。人が人を撮るという基本的なスタンスの写真は肖像権の問題があって圧倒的に海外のスナップ写真が多くなっています」と述べている。
こうしたなかで、優秀賞に台湾料理「梅園」の劉俊茂さんが選ばれた。2010年6月、内モンゴルへの撮影旅行で撮った「駿馬奔騰」という作品が審査員に評価された。
「20人ぐらいの台湾人撮影グループの一員として内モンゴルに行きました。ガイドの案内で3日間、朝4時半に起きてポイントに行って馬を待ちました。撮影後、夜にホテルで仲間と写真を見比べていたところ、写真がうまい仲間の一人が『これはすごい』とすぐ言ったのが今回の作品です。今回が初応募ですが、これからも写真を撮り続けます」(劉俊茂さん)
今回の写真展を裏方として支えているJPA展実行委員会大島登委員長は、「5月から7月にかけて一般の方から写真を送っていただき、審査会が行われます。私たち実行委員はDMはがきやチラシを作ったり、応募者とのやり取り、会場の設営などを行っています。実行委員会は10人ほどで構成されています。その関係で劉さんとは事務局でお会いしたことがあります。ダイナミックな作品だと思いますね」と述べていた。