台湾科学技術協会が、12月22日、都内で冬季講演&忘年会を開催した。同協会は11月24日から29日にかけて台湾において開催された台日工程技術シンポジウムを共催した。
午前10時過ぎ、挨拶に立った徳山喜政理事長は、台日工程技術シンポジウムのなかのスケジュールの1つ、九份観光が日本人に好評だったこと、馬英九総統との謁見が実現したことを報告しながら、「私たちの活動を地道にPRすることで新しい会員の増加につながることを期待しております。実は今日は新しいメンバーが7人いらっしゃいます」と語った。
続いて、徐新堯さん(東京大学博士課程卒)の講演(「継承と制約:都市空間の再編成」)、陳健嘉(千葉大学医学薬学部分子病態解析学博士課程)の講演(胆管がんの細胞外微小環境に関与するタンパク質解析による疾患バイオマーカー探索)が行われた。
前者は、日本統治時代の台湾における区画整理とその後の台湾住民による街づくりの研究。日本的な区画整理事業が古いものを一新してしまうのに対し、台湾式街づくりは古いものを残している。両者の長所を生かした街づくりを展望する報告だった。後者は、胆管がん発見の腫瘍マーカーの研究。参加者は熱心に聞いていた。
講演終了後、記念撮影、昼食・懇談会と続き、参加者は交流を深めていた。午後2時、閉会。