横浜中華学院が12月20日、横浜中華街で2013年忘年懇親会を開催した。同校は、1898年2月に、訪日していた孫文が、横浜に設立した大同学校が前身。日本で最初の中華学校。
午後6時過ぎ開会の挨拶に立った馮彦國校長は、「横浜中華学院はここ数年、生徒数が増加の一途をたどっており、学問レベルも大きく急向上しています。その中で忘れてならないのは、華僑の子弟の教育に熱心に取り組む先生方の姿勢です。本日は先生方への感謝の会です。1年を振り返り本年のことは忘れて新しい年を迎えていただきたいと思います」と語った。
続いて、今月着任したばかりの台北駐日経済文化代表処横浜分処粘信士処長は、日本勤務は通算17年、学校を出て(外交官として)30年近くになったとし、「横浜勤務は初めてだが素晴らしいところというイメージがある、横浜中華学院は創立116年、孫文先生の記念校で理事会、華僑団体はじめ先輩たちがこの学校を経営するのにいかに苦心してきたか考えています。現在、同校は憑校長のもとで学校の設備(電子黒板など)も更新されるなど、一層、素晴らしい学校になっています。今日は着任して2週間、初会合で盛大な歓待をお受けしまして非常に感激しています」と語っていた。
乾杯の発声は、筆頭理事羅鴻健さん(林訓一理事長代理)だった。羅理事は、横浜中華学院のOBで自らも4代に渡りお世話になっているとし、「同校は孫文先生ゆかりの日本で唯一の学校。ですから生徒を見捨てることなくいっぱしの華僑に育てて欲しい。孫文記念校はほかにありません。そうしていただければ横浜華僑として、華僑のことを心配なく後世にバトンタッチしていけます」と力を込めた。
この後、美味な料理に舌鼓を打ちつつ、和やかな歓談が続いた。また、豪華景品が当る抽選会が催され、この日ばかりは先生たちも大いに盛り上がっていた。
閉会の挨拶は横浜台湾同郷会鄭尊仁会長だった。