石川県に住む台湾出身者の親睦団体「石川県台湾華僑総会」の設立記念式典が12月8日、金沢市内のホテルで開催され、約200人が集った。
会長に就任した陳文筆(国立病院機構七尾病院診療部長)さんは、冒頭の挨拶に立ち、「日台両国の掛け替えのない絆、架け橋となり、第二のふるさとの友好のために頑張りたい」と述べた。
次いで台北駐日経済文化代表処沈斯淳代表は、石川県出身の故八田与一技師が作った「烏山頭ダム及び嘉南大圳(かなんたいしゅう)」について触れ、「八田さんのふるさとの方々にも、ぜひ台湾に興味をもってほしい」と訴えた。
ほかに台北駐大阪経済文化弁事処の蔡明耀処長、中西吉明副知事、山野之義金沢市長などが祝辞を述べた。式典では、日台交流に30年間尽力した「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」が台湾県人会と県台湾華僑総会の姉妹提携を提案した。式典後、懇親会が行われ、料理や日本舞踊などの余興を楽しんだ。
なお、北陸3県では初の組織となる華僑総会は8月に発足、現在は、社会人、留学生など50人が在籍し、料理や語学などの文化交流、経済交流、奉仕活動、台湾への留学、医療の相談事業を行う。
翌9日には、沈斯淳代表、蔡明耀処長が県庁や小松市役所、加賀市役所などを表敬訪問した。前述陳会長、石川県日華親善協会会長、金沢市日台親善議員連盟会長、同連盟副幹事長が同行した。