熊本県は台湾との航空定期便の実現を模索するなかで台湾側と協議し、今年8月23日から12月1日までに25往復の熊本・高雄間の連続チャーター便運航を実現、約2600人が来熊した。搭乗率は95%程度に達した。
こうしたなかで、台湾・高雄市の富康旅行社(謝明秀社長)と中華航空が来年6月頃、高雄・熊本間定期チャーター便就航を検討していることが分かった。実現すれば最大1万人の来熊が見込まれ、将来の定期便実現に近づくことになる。
謝社長は取材に対し「6月からは間違いないが、早ければ2月に前倒ししたい。週3便で計1万人は超える規模になる」と話した。
一方、中華航空の高雄支店担当者は「定期チャーター便を予定しているのは事実だが、現時点では検討している段階、需要の動向も見守りたい」としている。
連続チャーター便は、現地旅行社の働き掛けにより実現した。旅行社の意向により定期チャーター便も実現の可能性が高まる。
熊本県企画振興部は、来年2、3月に熊本-高雄間のチャーター便を各1往復計画中だが、以上の動向を受けて、定期便実現のために中華航空と粘り強く交渉していく意向だ。