台湾進出&採用セミナーが開催

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会場の様子
会場の様子

社会保険労務士を中心とし、人事労務を主体とした総合コンサルティング会社株式会社ブレイン・サプライと出版・採用サポート企業としてユニークな“新卒採用”を提案する株式会社メディアビジョンが1月17日、都内で共催セミナーを開いた。名称は、「知って得する“台湾”進出&採用セミナー」~海外進出を考えていらっしゃる企業様に、台湾という選択肢を!~だった。

株式会社ブレイン・サプライの坂井優取締役
株式会社ブレイン・サプライの坂井優取締役

第一部は、株式会社ブレイン・サプライの坂井優取締役が講師を務めた。坂井氏はかつて、旧住友海上火災保険株式会社(現三井住友海上火災保険株式会社)にてアジア地域の海外営業に携わり、香港・バンコク・台北の海外現地法人の代表などを歴任。15年間の海外駐在員の経験を持つ。

「駐在15年です。台湾についてはいちばん詳しいと思います。台湾はいいところで駐在した人は皆『帰りたくない』といいますね。5年、10年いてもいいというか」(坂井氏)と会場の笑いを誘った。

セミナーのテーマは「台湾への投資・販路開拓における優位性」。各論として「中小企業白書(2012年度版)から」「日本から台湾への投資動向」「台湾を選ぶメリット」「台湾への進出事例」「海外進出のポイント」について約1時間にわたり、講義した。

「台湾を選ぶメリット」では、事業環境の優位性として台中関係の大幅な進展、低い法人税率と各種優遇措置、知財保護や投資保護体制の整備などをあげながら、2010年6月のECFA(両岸経済協力枠組協議)締結に注目した。ECFAは関税引き下げ、相互投資の緩和と保護、知財の相互保護と審査基準統一など経済協力全般の取決め。ポイントは、台湾に進出した日本企業はECFAによる“安全かつ有意義な”中国進出への道が開かれているという点である。また、事業パートナーとしての優位性では、「優秀な技術者、企業の集積」「比較的廉価で優秀な技術者コスト」「台湾企業の国際的ネットワーク」「日台産業連携架け橋プロジェクト」などについて解説がなされた。

坂井氏は海外進出のポイントとして、「海外実務を任せられる人材の確保」「現地従業員の管理職層への育成と定着」「信頼できるビジネスパートナーの確保」など8つの切り口を挙げ、講義を終えた。

株式会社ザメディアジョンの山近義幸代表取締役
株式会社ザメディアジョンの山近義幸代表取締役

続いて、株式会社ザメディアジョンの山近義幸代表取締役が「国を超えた新卒採用の手法」と題し講義を行った。山近氏は「当社は昭和62年に広島で誕生しました。角川書店の『ザ・テレビジョン』を作るためにできた会社です。僕は関西『ザ・テレビジョン』の初代支局長でしてその関係で角川春樹さんの命を受けて広島に作ろうとなりました。その後、平成2年より新卒採用のコンサルを始めました」と語った。

山近氏は、まず「7つのJ」なるキーワードで自社を紹介した。「地道」「情報」「時間」「地元」「情熱」「人脈」「人財」。例えば、「人材」ではなく「人財」とは、「手間暇かけて採用」「面接50時間=5×5×5の方程式=5回会い、5つのシチュエーションを与え、5人の目で見る」「採用にお金をかける」といった内容を含む。また、中小企業を伸ばす人財として、26年間の経験を踏まえて15のキーワードを挙げた。

「道がつく習い事」(書道・柔道・剣道など)、キラーエピソード」(挫折の経験)、「苦学生「(編入・奨学金・夜間)、留学生(時間・お金・勉強の大切さ)、「学歴と資格は嘘はつかない」(過去に努力した証)……。台湾については、「留学生」のパートで山近氏は、「海外に行く人、(海外から)日本に来る人、どちらでもいいのですが、台湾は一番近く、親日的ですから台湾人留学生を企業には強く推奨しています。弊社でも採用しています」と語っていた。

株式会社ザメディアジョン周妤嬛さん
株式会社ザメディアジョン周妤嬛さん

ちなみに、本セミナーの進行は、台湾人の周妤嬛さんだった。

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