2014年を迎え、台北駐日経済文化代表処は、1月6日「中華民国103年新年祝賀会」を公益財団法人交流協会、日本中華聯合総会ほか大勢の来賓の列席のもと、盛大に開催した。
冒頭の挨拶に立った沈斯淳代表は、「今年は午年です。馬は福を招き『万事うまくいく』縁起のよい動物とされており、今年の台湾と日本の関係も『万事意の如し』となることを願っております」と述べるとともに、昨年、台日関係は大きな進展があり、相互往来の増加など双方の関係はここ40年の間で最良の状態だと喜んだ。
また、昨年4月の「台日漁業協議」の調印、昨年11月の「電子商取引取決め」「金融監督協力覚書」の調印、昨年1月から11月までに修学旅行で日本の学校から50校6400人余りが台湾を訪問したことなど日台交流の成果を挙げながら、今年2月の「さっぽろ雪まつり」における台湾の有名観光スポットの氷像出展、6月(東京)と10月(九州)の「台北国立故宮博物院展」の開催を強くアピールした。
続いて公益財団法人交流協会の今井正理事長が挨拶した。今井理事長は「日台関係は着実に力強く、前に前に進み、横にどんどん広がり、上にどんどん上がっていくというものになっています。台湾は、外交官や駐在員仲間の間では『ドリームポスト』と呼ばれております」と述べ、会場の笑いを誘った。台北勤務時代に起きた3.11の東日本大震災について「実は事務所の前に白い花束が置いてありまして『平和への祈り~日本国民へ』と書いてありました。こうしたことがその後の心の支えになりましたし、『がんばれ日本』『謝謝台湾』という交流は、外交官生活何十年の経験の中でも初めてのことでした」と語り、日台の心の交流、絆を背景に日台関係が推し進められてきたとし、「交流協会はこのことに甘えてはならない、期待を裏切ってもいけない、極めて責任重大だ」と締めくくった。
乾杯の音頭を取った毛利友次日本中華連合総会会長は「新年を迎えて、私たちは日本と合湾の国交回復を願い、また、様々な活動を活性化させることにより日台関係を一層緊密にしたいと思います。今年は午年ということで多くの成果をあげることができるでしょう」と会場に呼びかけた。
この後、美味な台湾料理に舌鼓を打ちながらの和やかな歓談の時間となり、会場のあちこちに人の輪ができ、写真撮影が行われていた。東京媽祖廟詹德薰会長は、「今年も華僑の皆さんの団結のため、いい年になるよう頑張ります。実は今日の午後8時よりNHKの番組(※)で東京媽祖廟が10分以上にわたり、紹介されます」と述べていた。午後1時過ぎに祝賀会は盛況のうちに幕を閉じた。
※「探検バクモンSP」。爆笑問題の二人を東京媽祖廟の連昭惠代表が案内。