日本最高峰の富士山(3776m)と台湾最高峰の玉山(3952m)が2月上旬、友好協定を締結することになり、話題を呼んでいる。
富士急行株式会社は、一昨年の秋、台湾に事務所を開設し、行政院交通部観光局国際組に挨拶に出掛けたところ、友好山提携の話が持ち上がったのだという。
この話を持ち帰り日本富士山協会で検討したところ、合意が得られたため、昨年初めに行政院に連絡、双方の提携の当事者として、日本側は日本富士山協会、台湾側は中華山岳協会とすることに決定した。
こうしたなか、昨年4月、静岡県が台北に事務所を開設した際に、当案件について話し合いが持たれ、友好山提携の覚書が交わされた。
「実は昨年6月頃には富士山が世界遺産に登録されるだろうということもあり、夏には協定をと考えていたのですが日程調整の結果、今年2月に行うことになった次第です」(日本富士山協会上野裕吉事務局長)
具体的には、台湾の中華山岳協会が2月7日、山梨県富士吉田市を訪問し、日本富士山協会と玉山・富士山友好協定に調印することになる。
友好協定締結について上野事務局長は「締結後は行ったり来たりが大事になると思いますので、3月に玉山観光ツアーを考えています。小規模ですが募集を始めたところです。それ以降については、富士山に来ていただけるよう台湾での観光PRなども行いたい」と語っている。
※日本富士山協会は、富士山及びその周辺地域の振興を目指す山梨県及び静岡県の団体である「富士五湖観光連盟」「静岡県富士山交流推進協議会」の会員などよって設立された