国連世界観光機関(UNWTO) がこのほど発表した世界各国・地域の旅行者数成長率トップ10の分析によると、2013年の台湾への外国人旅行客数の成長率は前年比9.7%増で世界10位。また、台湾の観光収入の成長率は前年比12%増で世界8位を記録した。
UNWTOが分析する資料の多くは、観光産業により創造される直接的な貢献について、各国の政府関連部門が提供したデータであるが、そのUNWTOが2014年1月に発表した分析レポートは、2012年における世界のトップ50位の国別ランキングを基にしたものだ。
ちなみに、外国人旅行客数の成長率1位は前年比24%増の日本で、2位から10位は、カザフスタン、タイ、ギリシャ、フィリピン、ベトナム、トルコ、ロシア、アラブ首長国連邦、台湾の順だった。また、日本が2位を記録している観光収入の成長率では、台湾はアジア近隣のマカオ、マレーシア、シンガポール、韓国などよりも上位である。
さらに、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)が今月発表した2014年度の旅行・観光産業の経済効果に関する研究レポートによると、台湾は2013年の観光GDP(観光産業がつくり出す付加価値)総額、観光雇用数、観光投資において、前年度の同レポートと比べ6%~10%の伸びを示した。さらに、2014年の今後における台湾の観光GDP総額、観光雇用数、観光投資については、それぞれ3.6%増、5.7%増、8%増になると予測しており、近年台湾観光について、政府および民間の観光業者が一体となり協力している下で、安定した成長をしていることを示すものとなった。
台湾の交通部観光局は、2014年1月23日、IFITT (International Federation for IT and Travel & Tourism) が、アイルランドの首都、ダブリンにて開催した国際大会「ENTER 2014」で、情報通信技術ICT (Information and Communication Technologies)を観光分野に応用した優秀な観光組織を発表し、各国審査員の全員一致で2014年度「観光イノベーション賞(Innovative Destination)」をも獲得している。
日台間の観光面として、日本政府観光局(JNTO)によると、台湾の2013年の訪日旅行者数は2,210,800人となり、2012年の1,465,753人を大きく上回り、過去最高を記録。月別に見ても、旧正月の時期の変動により減少した2013年1月を除き、毎月の訪日旅行者数は11か月連続で過去最高を記録している。
最近では台湾観光局が、台湾鉄路管理局、台湾観光協会、公益社団法人日本観光振興協会及び一般社団法人日本旅行業協会と共に、台日同名32駅と同じ名前の方を抽選で各駅1名、計32名様に駅長体験付の台湾旅行(11月催行)へ招待する「同名さん」募集企画として、「台日同名32駅観光プロモーション」を発表。このような企画を通し、日台双方の旅客が活発に往来し観光することで、日台観光交流はより一層活性化するだろう。