中国大陸との「両岸(台湾と中国)サービス業貿易協議」法案が馬英九総統により無理やり可決されたことに対して18日から立法院(国会)の議場を占拠し続けている学生などのグループは21日、学生らの要求した期限内に馬英九総統から返答がなかったことについて遺憾の意を示した。
学生らは20日、「両岸サービス業貿易協議」の撤回や中国大陸との取り決めをめぐる法律の制定、馬英九総統からの謝罪などを求め、もし馬総統が21日正午までに回答を寄せなければさらなる行動に出るとの最終通告を表明。
しかし、期限の21日正午を過ぎた現在も、馬総統は学生側の要求に返答しなかった。 政権側では21日午前に総統府や行政院、立法院のトップによる対応会議が予定されていたが、王立法院長が「与野党議員団の合意形成が最優先事項」だとして出席を急遽辞退したため会議は見送られることとなった。
また、台湾南部・高雄市でも学生ら約1000人が座り込みデモをするなど抗議行動は他都市にも及んだ。立法院の周りには数千人規模の支持者が集まり、議場では未だ学生らによる占拠、そして抗議活動が続いている。