台北の国立故宮博物院では、昨年3月に一度入館料の値上げ案が出されたものの、各界の反発で見送りになっていたが、今年7月1日に再度入館料の改定が行われることが判明した。一般料金は従来の160台湾元(約540円)より56%増の250元(約840円)となるほか、団体料金もイヤホンガイドのレンタル料込みで同150%大幅増の250元へと引き上げられる。
同院での値上げ実施について蕭万長前副総統は、「参観の品質維持のためにも入館料を引き上げて来館者数を抑えるべきだ。」との見方を示した。また、17日の立法院教育・文化委員会に出席した同院の馮明珠院長はこれに対し、昨年の入館者数延べ450万人のうち、90%が博物院側に対して高い満足度を示していると述べた。
故宮側の統計によると2012年の入館者数436万人のうち44%が中国大陸からで、団体客では大陸212万人、日本45万人、韓国9万人、東南アジア7万人、香港7万人、台湾4万人だった。
また、2014年6月24日(火)~9月15日(月・祝)に日本の東京国立博物館で開催される特別展・台北 故宮博物院での入館料は当日券が大人1600円、大学生1200円、高校生700円。前売り料金が大人1400円、大学生1000円、高校生600円となっている。