台湾観光局は、幅広いジャンルに向けた観光プロモーションを展開していくことを目的として、3月10日の「台日同名駅観光プロモーション」発表会を機に、日本の古典音楽を継承する雅楽師として活動する一方、伝統と現代をつなげる斬新な作品を精力的に発表している東儀秀樹さんを台湾観光親善大使に任命することを決め、その任命式を挙行した。
東儀さんに白羽の矢が立ったのは、昨年11月、東日本大震災時に受けた台湾からの大きな支援に感謝を伝えるために、「謝者臺灣!」を合言葉に60台ものクラシックカーを台湾に運び、台湾を一周しながら各地で感謝を伝え続けるというサンクス・ラリー(「ラリーニッポンin台湾」)に参加したことが縁。東儀さんは一般財団法人ラリーニッポンの評議員でもあった。
台湾観光局張錫聰副局長より、観光大使就任の盾を贈呈された東儀さんは、「台湾にありがとうを言いに出かけたのに、逆にありがとうと励まされ、スムーズなコミュニケーションが生まれる瞬間を体験しました。この感激を僕ひとりに留めたくないと思いましたし、音楽を通して日本と台湾の文化交流の橋渡しができる立場にいるのかなと思います。大使の任務を受けたことを誇りに思いますし、皆さんには応援をしていただきたいと思います」と述べていた。